バルセロナ日帰り旅行おすすめ5選|電車1〜2時間で行ける人気観光地&ツアー【現地在住者が厳選】
アートとグルメの都・バルセロナ。せっかくスペインに来たなら“もう一歩その先”へ足を延ばしてみませんか?
バルセロナから電車やバスで1〜2時間ほどで行ける場所には、まるで別世界のような街並みや大自然が広がっています。現地在住の筆者が実際に全てを訪れ、初心者でも迷わず、日帰りでも無理のない旅程で心から満足できるスポットを5つ厳選しました。
「バルセロナからどこに日帰り旅行できる?」「電車で気軽に行けるおすすめの町は?」と検索している方に向けて、この記事ではバルセロナ発の日帰り旅行・日帰り観光の定番スポットをわかりやすくまとめました。
アクセス方法や見どころだけでなく、現地での過ごし方、チケット予約のコツまでリアルにイメージできる内容でお届けします。限られた日程でも最高の旅にしたい方は、ぜひ参考にしてください。
旅行準備がまだの方は、【決定版】スペイン旅行の持ち物チェックリストや、お得なSIMカード情報も事前にチェックしておきましょう。
1. ジローナ(Girona)
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中世の街並み × ゲーム・オブ・スローンズのロケ地
行くべき理由(結論)
- バルセロナから最速40分で行けるアクセス抜群の中世都市
- 石畳の旧市街とカラフルな家々が並ぶオニャール川沿いは写真スポットの宝庫
- 大人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のロケ地巡りが楽しめる
ジローナは、まるでタイムスリップしたような、石畳の旧市街と城壁が魅力です。細く入り組んだ路地や階段、空を切り取るような大聖堂…すべてが“静かな感動”を与えてくれます。特に旧市街(El Barri Vell)の城壁を登って歩く「城壁ウォーク」は、街全体を見下ろせる最高のハイキングコースです。
地元民は、旧市街にある地元バルでタパスを楽しみます。観光客に人気のジェラート店 **Rocambolesc** もありますが、路地裏の小さなパン屋やカフェでコーヒーを飲むのもおすすめです。
アクセス・行き方(電車/切符の買い方)
- 所要時間:電車で約40分(RENFE AVANTまたはMD)
- 乗り場:バルセロナ・サンツ駅(Barcelona Sants)
- 切符:MD(中距離)が比較的安価で、AVANT(高速)は座席指定で速い。当日窓口またはRENFEアプリで購入可能。
滞在時間の目安とモデルコース
- 滞在目安:4〜6時間(移動時間除く)
- モデルコース:サンツ駅発 → 大聖堂見学(30分)→ ユダヤ人街散策 → 城壁ウォーク(60分)→ オニャール川沿いで写真撮影 → 夕食前にバルセロナへ戻る
現地での注意点
- 治安は非常に良いですが、石畳が多く坂道もあるため、歩きやすい靴が必須です。
- 大聖堂や城壁は夏季は日差しが強いので、水分補給と帽子を忘れずに。
ジローナだけでなく、**サルバドール・ダリゆかりのフィゲラスやカダケス**も一緒に巡りたい方は、効率の良い1日ツアーがおすすめです。
公式ツアーをチェックする(ジローナ、ダリ美術館、カダケス1日ツアー)
2. シッチェス(Sitges)
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白壁の旧市街 × 地中海を感じるアートなビーチタウン
行くべき理由(結論)
- バルセロナからわずか40分でリゾート気分が味わえる
- 白い壁と青い海のコントラストが美しい、最高のビーチフォトスポット
- LGBTQ+フレンドリーで自由で心地よい独特の雰囲気に癒される
シッチェスは、バルセロナから最も手軽に行ける地中海リゾートです。白い壁の街並みと青い海、アートと自由な空気が混ざり合う独特の雰囲気に癒されます。ビーチでのんびり過ごすのも良し、旧市街の小道にあるギャラリーやブティックを巡るのも楽しいです。特にシンボルである白い教会(サンタ・テクラ教会)からの眺めは絶景です。
海沿いのレストランでは、新鮮な魚介を使ったパエリアやアロス・ネグロ(イカ墨ご飯)を堪能できます。午後の早い時間からビーチチェアに座ってサングリアを飲むのが地元民の定番の過ごし方です。
アクセス・行き方(電車/切符の買い方)
- 所要時間:電車で約40分(RENFE R2 sud線)
- 乗り場:バルセロナ・パセジ・デ・グラシア駅(Passeig de Gràcia)またはサンツ駅
- 切符:近郊線(Rodalies)の切符を窓口または自動券売機で購入。T-casualは使えませんが、ゾーン券を購入できます。
滞在時間の目安とモデルコース
- 滞在目安:4〜6時間(移動時間除く)
- モデルコース:午前中にビーチでのんびり(120分)→ 海沿いでランチ(90分)→ 白い教会で写真撮影(30分)→ 旧市街の小道散策
現地での注意点
- 夏場(7〜8月)は非常に混雑します。午前中の早い時間に行くのがおすすめ。
- ビーチから上がってそのままレストランに入る際は、砂をしっかり落としましょう。
シッチェス観光と合わせて、古代ローマ遺跡が残るタラゴナも1日で巡りたい場合は、移動がセットになったガイド付きツアーが便利です。
公式ツアーをチェックする(タラゴナとシッチェス 1日ツアー)
3. モンセラット(Montserrat)
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奇岩の聖山 × 神秘の修道院と黒いマリア像
行くべき理由(結論)
- “地球じゃないみたい”と誰もが口にする不思議な奇岩群は圧巻
- スペイン有数の巡礼地で、神秘的な雰囲気を体験できる
- 修道院からの絶景ハイキングが楽しめ、大自然を満喫できる
モンセラットは、その名の通り「のこぎり山」を意味する奇妙な岩山です。その中腹にたたずむベネディクト会修道院は、カタルーニャの聖地。宗教に関係なくとも、その荘厳で神秘的な空気に心が洗われるようです。特に修道院内の黒いマリア像は、ぜひ拝観したいところです。
山の上には売店やカフェもありますが、地元民は持参したパンとチーズ、ワインでピクニックを楽しむ人も多いです。時間があれば、山頂へ登るロープウェイやケーブルカー(サン・ジョアン線)を利用して、岩山の間を歩くハイキングに挑戦するのもおすすめです。ハイキングの際には、登山に適した服装を準備しましょう。
アクセス・行き方(電車/切符の買い方)
- 所要時間:電車(FGC R5線)+ケーブルカー/ロープウェイ(AeriまたはCremallera)で約1時間30分
- 乗り場:バルセロナ・エスパーニャ駅(Plaça Espanya)
- 切符:電車、ケーブルカー、ロープウェイがセットになった**「トランス・モンセラット」**チケットの購入が最もスムーズです。
滞在時間の目安とモデルコース
- 滞在目安:5〜7時間(移動時間除く)
- モデルコース:午前中に黒いマリア像を拝観 → 修道院周辺の散策 → 少年合唱団の歌声鑑賞(時間による)→ 昼食 → ケーブルカーで山頂へ登りハイキング(60〜90分)
現地での注意点
- 山間部のため、標高が高く天候が変わりやすいです。夏でも薄手の上着があると安心です。
- 黒いマリア像の拝観は行列ができることがあります。午前中の早い時間に行くか、時間をずらすのが賢明です。
モンセラットは個人で行くのが難しいと感じる方は、バルセロナ発着のガイド付きツアーが時間と移動の心配がなくおすすめです。特に登山鉄道からの景色は必見です。
公式ツアーをチェックする(王立バシリカと登山鉄道付きツアー)
4. ペネデス地方(Penedès)
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大人のワイン旅 × カヴァの産地で味わう至福の時間
行くべき理由(結論)
- スペイン版シャンパン「カヴァ」の名産地で本場の味を堪能できる
- 広大なブドウ畑の中で非日常的で優雅な時間を過ごせる
- テイスティングを通してスペインの食文化を深く知ることができる
スパークリングワイン“カヴァ”の名産地ペネデス。バルセロナの喧騒から逃れてゆったりと過ごしたい大人の旅に最適です。ここでは、ワインの製造工程を学び、何十年も前のカヴァが眠る地下セラーを見学し、テイスティングで至福の時間を過ごせます。
多くのワイナリーでは、カヴァに合う**地元のチーズやタパス**のセットメニューを提供しています。試飲の際には、節約のためにも、同行者と分けて飲むのも賢い方法です(スペイン節約術の記事はこちら)。
アクセス・行き方(電車/切符の買い方)
- 所要時間:電車で約1時間(Vilafranca del PenedèsまたはSant Sadurní d’Anoia)
- 乗り場:バルセロナ・サンツ駅など
- 切符:近郊線(Rodalies)の切符を購入。ワイナリーが駅から離れている場合があるため、駅からタクシー移動が必要です。
滞在時間の目安とモデルコース
- 滞在目安:4〜6時間(移動時間除く)
- モデルコース:午前中にワイナリーに到着 → 醸造所見学(60分)→ テイスティング&軽食(60分)→ 午後のブドウ畑散策 → バルセロナへ戻る
現地での注意点
- ワイナリーの見学やテイスティングは事前予約が必須です。当日行っても参加できないことが多いので注意。
- 最寄りの駅からワイナリーまで徒歩では行けない場合があるため、タクシー手配が必要です。
ワインだけではなく、モンセラットも合わせて効率よく巡りたい方には、こちらのモンセラット観光とタパス・ワインテイスティングを組み合わせたツアーが人気です。
公式ツアーをチェックする(モンセラット&タパス・ワインテイスティング)
5. タラゴナ(Tarragona)
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古代ローマ遺跡 × 地中海を見下ろす世界遺産都市
行くべき理由(結論)
- 2,000年前のローマ円形闘技場がそのまま残る、ロマン溢れる街
- 遺跡群が世界遺産に登録されており、歴史好きにはたまらない
- 港町ならではの新鮮な海の幸グルメも楽しめる
タラゴナは、古代ローマ時代に「タッラコ(Tarraco)」として栄えた都市。2,000年前の円形闘技場が、今も地中海を見下ろすように立っている姿は圧巻です。散歩するだけで「こんなに残ってるの!?」と驚く遺跡の数々に出会えます。特に、海に面した断崖絶壁にある**「地中海のバルコニー」**からの眺めは、タラゴナ屈指の絶景スポットです。
港町であるタラゴナは海の幸が豊富です。港沿いのレストランで、タラゴナ名物の魚介スープ**“ズッパ・デ・ペスカド”**や新鮮な魚介のグリルをぜひ味わってみてください。バルセロナ観光とセットで、タラゴナの歴史も学ぶと、より深く楽しめます。
アクセス・行き方(電車/切符の買い方)
- 所要時間:電車で約1時間(RENFE R16線またはインターシティ)
- 乗り場:バルセロナ・サンツ駅
- 切符:RENFEの切符を窓口または自動券売機で購入。高速AVEは新駅のCamp de Tarragonaに着くため、必ず市内中心部のタラゴナ駅(Tarragona Estació)行きの列車を選びましょう。
滞在時間の目安とモデルコース
- 滞在目安:5〜7時間(移動時間除く)
- モデルコース:タラゴナ駅着 → 円形闘技場(60分)→ 地中海のバルコニー → 旧市街の城壁散策 → 港でシーフードランチ → バルセロナへ
現地での注意点
- タラゴナの観光エリアは広く、水道橋(ポン・デル・ディアブレ)は市内中心部から離れているため、バスやタクシーの利用が必要です。
- 夏季は遺跡周辺に日影が少ないため、熱中症対策を万全に。
タラゴナのローマ遺跡と地中海リゾートのシッチェスを1日で効率よく巡るには、バルセロナ発の送迎付きツアーがおすすめです。
公式ツアーをチェックする(タラゴナとシッチェス 1日ツアー)
迷ったらコレ!目的別・日帰りスポット比較表
紹介した5つのスポットはそれぞれ異なる魅力を持っています。あなたが「何を求めているか」で最適な行き先を選びましょう。
| 行き先 | 所要時間(片道) | 雰囲気 | おすすめタイプ |
|---|---|---|---|
| ジローナ | 最速40分 | 中世の街並み&静かな街歩き | 歴史・写真好き、手軽さ重視 |
| シッチェス | 約40分 | 海・白壁・アートなビーチ | のんびりしたい人、インスタ映え重視 |
| モンセラット | 約1.5時間 | 奇岩・修道院・大自然 | 絶景好き、神秘体験重視 |
| ペネデス | 約1時間 | 広大なブドウ畑、テイスティング | 大人のグルメ旅、優雅さ重視 |
| タラゴナ | 約1時間 | 古代ローマ遺跡、港町 | 歴史・遺跡ファン、海の幸グルメ重視 |
バルセロナ発・日帰り旅行 よくある質問Q&A
Q1. 個人で行くのと、ツアーどちらがおすすめですか?
A. 「電車移動も含めてローカルな雰囲気を楽しみたい方」は個人旅行がおすすめです。一方で、乗り換えが不安・限られた時間で効率よく回りたいという方は、バルセロナ発着のオプショナルツアーを利用すると安心です。この記事では各スポットごとに、GetYourGuideの日本語予約リンクも紹介しているので、プラン作りの参考にしてみてください。
Q2. 日帰り旅行はどの季節がおすすめですか?
A. 一年中楽しめますが、歩きやすさと混雑回避のバランスが良いのは「4〜6月」と「9〜10月」です。真夏(7〜8月)はシッチェスやモンセラットがかなり混雑し、日中は暑さが厳しくなるため、朝早めの出発がおすすめです。
Q3. スリや治安面で気をつけることはありますか?
A. バルセロナ市内と同様に、観光客が多い駅周辺や車内ではスリに注意が必要です。リュックは前に抱える・財布やパスポートは内ポケットに入れる・荷物から目を離さない、といった基本的な対策をしておけば、過度に心配する必要はありません。
まとめ|1日でこんなに感動できるなんて
バルセロナからわずか1〜2時間で、これだけ多彩な世界が待っています。今回ご紹介したスポットは、すべて現地在住者が自信をもっておすすめできる場所ばかりです。
- 石畳とロマン → ジローナ(Girona)
- 青と白の癒し → シッチェス(Sitges)
- 神秘と絶景 → モンセラット(Montserrat)
- 大人のグルメ旅 → ペネデス(Penedès)
- 遺跡と海 → タラゴナ(Tarragona)
旅の途中で「ここまで来てよかった」と心から思える日帰り旅、ぜひ体験してみてください。あなたのスペイン旅行が、より深く、特別なものになることを願っています。
※この記事にはアフィリエイトリンク(GetYourGuide)を含みます。