マドリードで本当に食べるべき名物グルメ10選|在住者が教えるタパスの注文と失敗しない店選びのコツ
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🥘 マドリードのグルメの特徴とタパス文化
マドリードは海に面していませんが、**「スペインの胃袋」**と呼ばれるほど、国内すべての地域から最高の食材が集まる食の巨大な交差点です。アンダルシアとは異なり、洗練された都会的なタパス文化と、歴史ある庶民の味が共存しています。
① 地域性:内陸の滋味深い料理と豊富な食材
- **内陸料理の宝庫:** 肉(特に牛肉、豚肉)、豆、ジャガイモ、チーズを使った、濃厚で滋味深い煮込み料理や郷土のスープが中心です。
- **元スーシェフの驚き:** ミシュランで働いていた当時、マドリードの市場から届く肉や野菜の質の高さには驚かされました。内陸でありながら、魚介類も全国屈指の鮮度で集まってきます。
② 食事の時間帯・予算感・マナー
- **ランチ(Comida):** 14:00~16:00頃。コース(メヌー・デル・ディア)は€12〜€20でお得。
- **ディナー(Cena):** 21:00以降。観光客は19時台から入れますが、地元民で賑わうのは21:30以降です。
- **予算感:** タパスバルで数軒はしごする場合、一人€20〜€35程度を見積もっておけば満足できます。
③ 初めてのマドリードで戸惑いやすいポイント(アンダルシアとの違い)
- **タパスは有料が基本:** アンダルシア(マラガなど)と違い、マドリードではタパスは「無料のおまけ」ではなく、多くの場合**有料**です。その分、料理のクオリティは保証されています。
- **夕食時間が遅い:** 20時台はガラガラで、21時半頃から賑わい出すのがマドリードのローカルルールです。
- **ポーションが多い:** コシードなどの郷土料理は量が非常に多いです。注文しすぎに注意しましょう。
👑 マドリードで食べるべき名物グルメ10選(失敗しない注文方法付き)
マドリードで「これだけは食べて帰って!」という代表的な名物料理を、元スーシェフの視点で厳選しました。注文の失敗を防ぐための情報とセットでご紹介します。
1. コシード・マドリレーニョ(Cocido Madrileño)
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- **どんな料理?:** ひよこ豆、野菜、数種類の肉をじっくり煮込んだ郷土の代表的な煮込み料理。スープ、豆と野菜、肉の3段階で提供されるのが正式です。
- **おすすめシチュエーション:** **ランチ向き。**量が非常に多いため、これを食べる日は朝食を軽めにしましょう。
🍴 おすすめ店・予算・注文のコツ
- **おすすめ店(例):** Casa Carola(予約推奨)、Lhardy(老舗の専門店)。
- **予算の目安:** 1人前 **€25〜€35** 程度。
- **注文フレーズ:** 「**ウナ・ラシオン・デ・コシード・マドリレーニョ、ポル・ファボール** (Una ración de Cocido Madrileño, por favor)」。少食な方は「パラ・コンパルティール(para compartir / シェア用で)」と添えて2人で1皿をシェアするのが賢明です。
2. ボカディージョ・デ・カラマレス(Bocadillo de Calamares)
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- **どんな料理?:** フリットにしたイカリングをパンに挟んだ、マドリードのソウルフード。内陸都市で海産物が名物という意外性が楽しい一品です。
- **おすすめシチュエーション:** **小腹が空いたときやランチに。**安くて手軽なので、食べ歩きにも最適。
🍴 おすすめ店・予算・注文のコツ
- **おすすめ店(例):** マヨール広場周辺の専門店(Bar La Campanaなど)。
- **予算の目安:** **€4〜€7**(非常に安価)。
- **観光客は知らないポイント:** マヨネーズやソースは頼まず、レモンを軽く絞って食べるのがマドリード流。シンプルさが美味しさの秘訣です。
3. トルティージャ・デ・パタタ(Tortilla de Patata / スペイン風オムレツ)
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- **どんな料理?:** ジャガイモと玉ねぎをたっぷり使ったスペインの国民食。マドリードは特に「とろとろ系(フワトロ)」が人気です。
- **おすすめシチュエーション:** **朝食、ランチ、タパス。**どこでも楽しめますが、タパスとして一切れ(ピンチョ)だけ試すのもおすすめです。
🍴 おすすめ店・予算・注文のコツ
- **おすすめ店(例):** Casa Dani(市場内の有名店)、Juana La Loca(モダンなバル)。
- **予算の目安:** ピンチョ(一切れ)で **€3〜€5** 程度。
- **注文フレーズ:** 「**ピンチョ・デ・トルティージャ** (Pincho de tortilla, por favor)」。
4. パタタス・ブラバス(Patatas Bravas)
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- **どんな料理?:** 揚げるか焼いたポテトに、スパイシーなブラバソースとアリオリソースをかけたタパスの王様。タパスバルならどこにでもある定番です。
- **おすすめシチュエーション:** **1軒目のタパスとして。**ビールやワインのお供に最適です。
🍴 おすすめ店・予算・注文のコツ
- **予算の目安:** **€5〜€9**(メディア・ラシオン)。
- **注文フレーズ:** 「**ウナ・メディア・ラシオン・デ・ブラバス** (Una media ración de bravas)」。
- **注意点:** 店によって辛さが大きく変わります。初めての店では様子見で少量頼むのが賢明です。
5. ガンバス・アル・アヒージョ(Gambas al Ajillo)
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- **どんな料理?:** エビをオリーブオイル、ニンニク、鷹の爪で煮込んだ熱々タパス。熱いうちに食べるのがルールです。
- **おすすめシチュエーション:** **2人以上のシェア向き。**メイン料理の前のタパスとして。
🍴 おすすめ店・予算・注文のコツ
- **おすすめ店(例):** ボティン(Botín)周辺の老舗バル。
- **注文フレーズ:** 「**パラ・パン** (Para pan)」で、パンを追加注文し、具を食べ終えた後のオイルを浸して食べるのを忘れずに。
6. カジョス・ア・ラ・マドリレーニャ(Callos a la Madrileña)
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- **どんな料理?:** 牛の胃袋(ハチノス)をチョリソやモルシージャ(血のソーセージ)と一緒に煮込んだ、パンチの効いた煮込み。独特の食感と濃厚な風味が特徴です。
- **おすすめシチュエーション:** **お酒好き向け。**赤ワインや濃厚なビールによく合います。内臓系に抵抗がない方はぜひ挑戦を。
🍴 おすすめ店・予算・注文のコツ
- **予算の目安:** **€12〜€18**(ラシオン)。
- **観光客は知らないポイント:** 臭みがなく、日本のモツ煮とは全く違う洗練された味です。
7. オレハ・ア・ラ・プランチャ(Oreja a la Plancha / 豚耳の鉄板焼き)
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- **どんな料理?:** 豚の耳を茹でてから鉄板でカリッと焼き上げ、塩胡椒やパプリカパウダーで味付けしたタパス。コリコリとした食感が特徴です。
- **おすすめシチュエーション:** **ローカルなバルで。**マドリードの庶民的なタパスの代表格です。ビールやベルムート(地元のワイン)のお供に。
🍴 おすすめ店・予算・注文のコツ
- **おすすめ店(例):** La Oreja de Jaimeなど、専門のバル。
- **予算の目安:** **€8〜€12**(ラシオン)。
- **観光客は知らないポイント:** 見た目に抵抗があるかもしれませんが、味はシンプルで食感が楽しく、ぜひ試してほしい一品です。
8. メルルーサ・エン・サルサ・ベルデ(Merluza en Salsa Verde / メルルーサのグリーンソース煮)
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- **どんな料理?:** 白身魚のメルルーサを、パセリとニンニクの効いた緑色のソース(サルサ・ベルデ)で煮込んだバスク地方発祥の魚料理。マドリードは質の高い魚介が手に入るため、魚料理も絶品です。
- **おすすめシチュエーション:** **高級感のあるレストランでのディナー。**あっさりしたものが食べたいときに最適です。
🍴 おすすめ店・予算・注文のコツ
- **おすすめ店(例):** La Trainera(海鮮レストラン)、マドリード市内の老舗レストラン。
- **予算の目安:** **€20〜€30**(メインディッシュ)。
9. ハモン・イベリコ・デ・ベジョータ(Jamón Ibérico de Bellota)
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- **どんな料理?:** どんぐりを食べて育ったイベリコ豚の最高級生ハム。マドリードの市場や専門店には、スペイン全土から最高のものが集まります。
- **おすすめシチュエーション:** **いつでも。**食前酒や、市場での軽食に最適。
🍴 おすすめ店・予算・注文のコツ
- **おすすめ店(例):** Mercado de San Miguel(市場)内の専門店、Museo del Jamón(チェーン店)。
- **注文フレーズ:** 「**ウナ・プラト・デ・ハモン・イベリコ** (Un plato de jamón ibérico)」。
- **価格の目安:** ベジョータ(最高級)は1皿 **€18〜€25** と高めですが、その価値はあります。
10. チュロス・コン・チョコラテ(Churros con Chocolate)
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- **どんな料理?:** 揚げたての細長いチュロスを、濃厚なホットチョコレートに浸して食べるスイーツ。
- **おすすめシチュエーション:** **朝食や深夜の軽食。**早朝に空港に着いた後や、夜のフラメンコ鑑賞後に。
🍴 おすすめ店・予算・注文のコツ
- **おすすめ店(例):** Chocolateria San Ginés(老舗、24時間営業)。
- **予算の目安:** チュロス+チョコレートのセットで **€4〜€6**。
🍴 食を深く楽しむなら!マドリードのフードツアーがおすすめ
短時間で効率よく、地元のバルやワインを知りたい方には、現地ガイドと巡るツアーがおすすめです。**マドリードのタパス体験の質を上げたい方**に最適です。
🚶 マドリードのタパス食べ歩きエリアと治安情報
マドリードのグルメ散策は最高ですが、観光客が集まるエリアはスリのターゲットになりやすいです。治安に気をつけつつ、グルメを楽しめる主要エリアを紹介します。
サン・ミゲル市場(Mercado de San Miguel)周辺
観光客向けで値段は少し高いですが、マドリード名物を少しずつ試したい人には最適な場所です。パタタス・ブラバスやガンバス・アル・アヒージョを一皿ずつ試して、好みを把握するのにもおすすめ。
- **グルメの特徴:** 高品質のピンチョス、ハモン、オイスターなど、洗練されたタパスが試せる。
- **治安情報:** **スリが最も多いエリアの一つ**。飲食中でもバッグは膝の上、スマホはテーブルに置かないよう厳重に注意してください。
カヴァ・バハ通り(Calle Cava Baja)周辺
伝統的なタパスバルが並び、地元民にも愛される活気あるエリアです。1軒目で軽めのタパス+ワイン、2軒目でガッツリ系のコシードやカジョスをシェアするなど、**はしごモデルプラン**を立てやすい場所です。
- **グルメの特徴:** 伝統的なタパス、古いボデガ(ワイン貯蔵庫)を改装したバルが多い。
- **治安情報:** 中心部に近く夜も比較的安全ですが、路地裏は避けること。移動に不安を感じたら、**タクシーや配車サービス**を利用しましょう。
🚨 食べ歩きの「治安」に注意!
マドリード全般の治安・スリ対策、地下鉄利用時の注意点については、こちらの記事で詳細に解説しています。
サラマンカ地区(Barrio de Salamanca)
高級ブランド店が並ぶエリアで、シックで落ち着いた雰囲気のレストランが多く、ハモン・イベリコ・デ・ベジョータを落ち着いた雰囲気で楽しみたい**大人のカップルやご夫婦向け**です。
- **グルメの特徴:** ミシュラン星付きレストランや、高級食材を扱う洗練されたバーが点在。
- **治安情報:** マドリードで**最も治安の良いエリアの一つ**。夜の食事でも安心して歩けます。
マドリード拠点のおすすめ日帰り観光
グルメのついでに、マドリードを拠点にした日帰り観光も人気です。特に古都**セゴビア**は、マドリードとは全く異なる歴史的なグルメを楽しめます。
📝 現地在住者が教えるタパスの選び方と注文フレーズ
地元民が避ける店の特徴と失敗談
バックパッカー時代は「安さ重視」で写真付きのメニューセットに飛びついて失敗しましたが、今は**「地元民が立ち飲みしている店」**を選ぶようになりました。美味しい店を見分けるための秘訣は以下の3点です。
- **メニューが多すぎる店:** 写真付きで、世界各国の料理が並んでいる店は、観光客向けで料理の質が低い可能性大。
- **客が誰もいない店:** 食事時(14時、21時半頃)に地元民が全くいない店は避けるのが無難です。
- **カウンターが汚い店:** カウンターに食べ殻やナプキンが散乱している店こそ、回転率が高く、地元民に愛されている証拠です。(ただし、観光客が多いエリアでは清潔な店が多いです)
はじめてのマドリードでのタパスモデルオーダー例(2人分)
**「いろいろ食べたいけど食べきれない」**という日本人旅行者に向けた、失敗しないモデルオーダー例です。このくらいの量であれば、2人で合計€40〜€60程度で楽しめます。
- **1軒目:軽めに**
・パタタス・ブラバス(メディア・ラシオン)
・ガンバス・アル・アヒージョ(メディア・ラシオン)
・ハウスワイン(コパ)を1杯ずつ - **2軒目:しっかり**
・コシード・マドリレーニョ(1人前を2人でシェア)
・地元産の赤ワインをボトルで
スペイン語が話せなくても大丈夫?店員さんへの一言フレーズ集
- **これください:** 「**エスト・ポル・ファボール** (Esto, por favor)」 (メニューを指差しながら)
- **お会計お願いします:** 「**ラ・クエンタ、ポル・ファボール** (La cuenta, por favor)」
- **テラス席は空いていますか?:** 「**リブレ・ラ・テラサ?** (Libre la terraza?)」
- **シェアしたいです:** 「**パラ・コンパルティール** (Para compartir)」
❓ マドリードのタパス・グルメに関するよくある質問(Q&A)
Q. マドリードのタパスは1人いくらくらいを見ておけば安心ですか?
A. タパス巡り(2〜3軒はしご、ワイン・ビール付き)の場合、**1人あたり€25〜€35**を見ておけば、十分満足できるでしょう。昼のメヌー・デル・ディア(セットランチ)なら€15前後で済みます。
Q. 夜のタパス巡りは女性一人でも大丈夫ですか?
A. **中心部(カヴァ・バハ通り、ソル周辺など)は夜でも人通りが多い**ため、タパス巡り自体は可能です。ただし、夜遅く(23時以降)は必ず人通りの多い大通りを選び、暗い路地は避けてください。心配であれば、Uberやタクシーでの移動が最も安全です。治安対策の詳細はマドリード治安ガイドも参考にしてください。
Q. チュロスは朝と夜どちらで食べるのがおすすめですか?
A. どちらも楽しめますが、**朝食(または朝食代わり)に食べるのが現地では一般的**です。朝の観光前に温かいチュロスとチョコレートでエネルギーチャージをするのがおすすめです。もちろん、24時間営業の老舗もあるので、夜の締めにもぴったりです。
Q. スペイン語が話せなくても、タパスの注文はできますか?
A. **はい、問題ありません。**観光客が多いバルでは英語メニューもありますし、指差しで「**エスト・ポル・ファボール**(これ、お願いします)」で十分通じます。ただし、この記事で紹介した簡単なスペイン語フレーズを一つでも覚えておくと、店員さんとのコミュニケーションがスムーズになります。
Q. 観光客向けの「ハズレ店」を避けるコツはありますか?
A. 一番簡単なコツは、「**店の外に写真付きメニューがベタベタ貼られていないか**」チェックすることです。そして、食事時(14時か21時以降)に**地元の人が立ち飲みで賑わっているか**を確認しましょう。地元民の多い店こそ、安くて美味しいお店である可能性が高いです。
📝 マドリード旅行を充実させるために次にすべきこと
美味しいマドリードグルメを堪能するために、旅の準備も万全にしましょう。次に読むべきマドリードおよびスペイン旅行関連の記事をまとめました。
① マドリード旅行の計画を固める
効率的な観光ルートや、空港からのアクセス方法など、旅の基本情報を確認しましょう。
- ▶ **マドリード観光モデルコース**:2泊3日|必見スポット10選と治安ガイド
- ▶ **マドリード空港アクセス完全ガイド**:地下鉄・バス・タクシー比較と市内交通まとめ
- マドリード滞在中に、本場のフラメンコショーを見るのもおすすめです。食事付きプランなら、夜も安全に楽しめます。→ 食事つきフラメンコショーの詳細を見る(GetYourGuide)
② 南スペイン・アンダルシア地方のグルメ情報
もしマドリードの後にアンダルシア地方(セビリア・グラナダ・マラガなど)へ移動するなら、文化もグルメも全く異なる南部の情報もチェックしておきましょう。
- ▶ 【必読!在住者解説】**セビリア観光完全版**|アルカサル・治安・グルメ情報
- ▶ 【決定版】**グラナダ観光完全ガイド**|アルハンブラ宮殿チケットと絶景タパス巡り
- ▶ 【現地在住者ガイド】**マラガ観光完全版**!ピカソ・絶景・グルメを楽しむおすすめスポット7選
③ スペイン旅行の持ち物と防犯グッズをチェック
安全で快適な旅のために、必要な旅行グッズを事前に揃えておきましょう。マドリードのタパス巡りでも役立つ防犯グッズも紹介しています。
マドリードの人気ツアー・アクティビティ
✅ まとめ:マドリードグルメを楽しむための秘訣
マドリードの**名物料理**や**タパス**は、治安やスリ対策のポイントさえ押さえておけば、食べ歩きだけで1日過ごせるほど魅力的です。**マドリード グルメ**を制覇することは、**スペイン旅行 2025**の大きな目標となるでしょう。
1. 郷土料理(コシードなど)は**ランチ**に、タパスは**ディナー**に楽しむ。
2. ローカル店を見極めるには、**地元客の入り**と**シンプルなメニュー**に注目。
3. **サン・ミゲル市場**など、**マドリード おすすめエリア**では、グルメとスリ対策の両方を徹底する。