「ビスケー湾の真珠」と称され、世界屈指の美食の街として世界中から旅行者が集まるバスク地方の美しい街、サン・セバスチャン(San Sebastián / バスク語:Donostia ドノスティア)。
この街へは日本からの直行便はなく、どのようにアクセスするのが一番便利で効率的なのか迷う方も多いのではないでしょうか?
サン・セバスチャンへのアクセス方法は、大きく分けて「ビルバオ空港(BIO)から直行バスで向かうルート」と、最寄りの小規模空港である「サン・セバスチャン空港(EAS)からローカルバス・タクシーで向かうルート」の2つが主流です。
この記事では、バスク地方を訪れる日本人に最も選ばれる「ビルバオ空港からAvanza(旧PESA)の直行バスに乗る方法」を中心に、時刻表の調べ方、チケットの事前予約、現地の市内交通(dbusやTopo)、そしてホテルまでの確実な移動手段を、アンダルシア・スペイン在住者の視点から徹底解説します!到着初日から石畳の街で疲弊しないための「失敗しない移動テクニック」を完全網羅しましたので、2026年最新のガイドとしてぜひ活用してください。
サン・セバスチャンへのアクセスはどの空港から?【ビルバオBIO と サンセバEAS の比較】
サン・セバスチャンを訪れる際、旅行者が利用する主な空港は以下の2つです。どちらの空港を利用するかによって、市内への移動手段が全く異なります。
【大本命】ビルバオ空港(BIO)経由
日本からヨーロッパの主要ハブ空港(フランクフルト、パリ、ミュンヘンなど)を経由してサン・セバスチャンへ向かう場合、9割以上の旅行者がこの「ビルバオ空港」を利用します。
ビルバオ空港はバスク地方最大の国際空港であり、就航便数が圧倒的に多いため、スケジュールが組みやすく航空券も安価です。サン・セバスチャンまでは少し距離(約100km)がありますが、空港から直接「Avanzaバス(旧称:PESAバス)」という快適な高速直行バスが出ており、乗り換えなしで約1時間15分で到着できます。
【最短距離】サン・セバスチャン空港(EAS)経由
サン・セバスチャン市内からわずか20kmの距離に位置する最寄り空港です。マドリードやバルセロナからの国内線がメインの小さな空港で、フライト数はかなり限定されます。
スペイン周遊旅行でマドリード等から直接入る場合には便利ですが、日本からの乗り継ぎだと待ち時間が長くなりがちです。市内までは「e21」のローカル路線バスやタクシーを利用して約30分で到着します。
空港からの移動手段・徹底比較表
それぞれの空港からの移動手段の料金、所要時間、特徴を一覧で比較します。
| 発着空港 / 手段 | 料金目安 | 所要時間 | 運行・時刻 | おすすめ層 / 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| ビルバオ空港 (BIO) 直行バス(Avanza) | 約17.50€ | 約1時間15分 | 1時間に1本 (毎時45分発等) | ★★★★★ 基本の王道ルート。快適な高速バスで直通。 |
| ビルバオ空港 (BIO) 貸切送迎・タクシー | 160〜220€ | 約1時間10分 | 24時間対応 | ★★★★☆ 荷物が多い方、3〜4人のグループ、深夜到着の方に最適。 |
| サンセバ空港 (EAS) 市バス (e21) | 約3.00€ | 約30〜40分 | 約1時間〜1時間半に1本 | ★★★★☆ 安さ重視。アマラ広場など市内中心部まで直結。 |
| サンセバ空港 (EAS) タクシー | 約35〜45€ | 約25分 | フライト発着時 | ★★★★☆ EAS空港利用ならタクシーが手軽で確実。 |
ビルバオ空港(BIO)からサン・セバスチャン市内への行き方(直行バス)
バスク州の交通網の要であり、日本人の多くが利用する「ビルバオ空港」からのアクセス。ここでは「Avanza社(旧PESA社)の高速直行バス」を利用するのが最も一般的で確実です。

❶ 直行バス(PESA / Avanza)の乗り場への行き方
ビルバオ空港に到着して荷物を受け取り、到着ロビー(0階)に出たら、建物の外に出る扉へ向かってください。空港の出口を出て「右方向」へ進むと、長距離バスの乗り場が見えてきます。
乗り場には「San Sebastián / Donostia」と書かれた電光掲示板や標識があります。ここで乗るバスは以前は「PESA(ペサ)」という名前で親しまれていましたが、現在は「Avanza(アバンサ)」という会社に統合され、車体にAvanzaと書かれた緑色や白色の大型バスがやってきます。床下にスーツケースを入れるトランクがあり、車内はWi-Fiやトイレが完備されていることが多いです。
❷ チケットの買い方と注意点(OMIOでの事前予約を推奨)
ビルバオ空港発のバスチケットは、乗り場の近くにある発券機(クレジットカード対応)で購入できます。しかし、サン・セバスチャンは世界的な観光地であり、特に夏のバカンスシーズンや週末は、飛行機が到着した瞬間に次のバスが満席になることが珍しくありません。
バスが満席になると、次の1時間後のバスまで空港で待機することになり、貴重な初日の滞在時間が削られてしまいます。そこでおすすめなのが、日本出発前に交通予約サイト「Omio(オミオ)」を使って日本語で事前予約しておくことです。Avanzaの公式サイトはスペイン語やバスク語のみでエラーも多いため、少し手数料はかかりますがOmioでの確保が圧倒的に安心です。
🚌 ビルバオ空港からの直行バスを日本語で事前予約
Avanzaのバスは全席指定です。満席で乗れないという最悪の事態を防ぐため、Omioでフライト到着の1時間後〜1時間半後に出発するバスを予約しておきましょう。スマホのQRコード乗車券でそのまま乗車可能です。
❸ 運行間隔とバス時刻表の調べ方
- 料金:約17.50ユーロ
- 所要時間:約1時間15分(サン・セバスチャンの地下バスターミナル「Donostia/San Sebastián Estación de Autobuses」直行)
- 運行ダイヤ:通常、朝7時台から夜23時台まで、1時間に1本のペースで運行しています。
※シーズンによって「毎時45分発」であったり「毎時15分発」であったりと時刻表が変わります。Omioで「Bilbao Airport」から「San Sebastian」へのルートを検索すれば、最新の時刻表が一目で確認できます。
ビルバオ空港への帰り方(サンセバスチャン→ビルバオ空港)
帰国日にサン・セバスチャンからビルバオ空港へ向かう場合も、同じくAvanzaのバスを利用します。出発場所はサン・セバスチャン中心部にある「地下バスターミナル(マリア・クリスティーナ橋近く)」です。
帰りもチケットは完全予約制で、当日に窓口へ行っても「希望の時間は満席」ということが頻繁に起きます。飛行機に乗り遅れるリスクを避けるため、帰りのバスチケットも事前に手配しておき、フライト時刻の2時間半〜3時間前には空港に到着できるバスを選ぶようにしてください。

サン・セバスチャン空港(EAS)から市内への行き方(バス・タクシー)
もしあなたがマドリードやバルセロナから国内線でサン・セバスチャン空港(通称オンダラビア空港:EAS)に降り立つなら、移動はもっと短時間で済みます。

❶ 市内行き路線バス(e21)の乗り場とチケット
空港の到着口を出ると、すぐ近くにLurraldebus(ルラルデバス)という路線バスの停留所があります。ここからサン・セバスチャン市内中心部(ギプスコア広場やアマラ地区)へ向かうのが「e21」系統のバスです。
料金は約3ユーロと非常に安く、所要時間は30分〜40分程度です。チケットは乗車時に運転手から直接購入します。クレジットカードのタッチ決済も導入されつつありますが、確実に乗るために5ユーロ札などの細かい現金を用意しておきましょう。
注意点としては、この「e21」バスはローカル路線のため、1時間から1時間半に1本しか来ない時間帯があることです。
❷ 空港タクシーの料金目安と注意点
バスの待ち時間が長い場合や、スーツケースが重い場合は、空港のタクシー乗り場からタクシーに乗るのが最も賢明です。サン・セバスチャン空港から市内中心部までのタクシー料金は、メーター制で約35〜45ユーロが目安です。
所要時間は約20〜25分で、ホテルまでダイレクトに送り届けてくれるため、時間を有効に使いたい方にはタクシー一択と言えます。
サン・セバスチャンの市内交通:dbus・Topoの乗り方完全ガイド
バスターミナルに到着した後、ホテルまでどうやって移動するかも重要です。サン・セバスチャンの旧市街(バル街)周辺は歩行者天国が多く、石畳の道が続きます。

dbus(市バス)の乗り方
サン・セバスチャン市内をくまなく網羅しているのが、緑と青のカラーリングが目印の「dbus(デバス)」です。地下バスターミナルから少し離れたホテル(ラ・コンチャ海岸の西側や、アンティグオ地区など)へ向かう際に重宝します。
乗車運賃は1回1.85ユーロ(2026年現在)。前ドアから乗車し、運転手にお金を払ってレシートを受け取るか、クレジットカードをタッチして乗車します。降りる時は、車内の「STOP」ボタンを押し、後ろのドアから下車します。旧市街の中心部「Boulevard(ブールバール)」通りには多くのバスが集まるターミナルがあり、観光の拠点になります。
Topo(Euskotren:近郊電車)の活用
バスク地方の近郊鉄道「Euskotren(エウスコトレン)」は、地元の人々から「Topo(トポ=モグラの意)」という愛称で呼ばれています。
フランス国境の町イルン(Irun)や、海沿いの美しい村サラウツ(Zarautz)へ遠足に行く際に大活躍します。市内の中心駅は「Amara(アマラ)駅」です。切符は駅の自動券売機で購入し、改札にタッチしてホームへ入ります。サン・セバスチャン周辺の村々を巡るなら欠かせない交通手段です。
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サン・セバスチャンのアクセスに関するFAQ
Q1. ビルバオ空港に深夜に到着するのですが、バスはありますか?
A. ビルバオ空港発の最終バスは、時期によりますが23:00〜23:45頃です。もしフライト遅延で最終バスを逃した場合、タクシーでサン・セバスチャンまで行くことになり160ユーロ以上の出費となります。深夜着のフライトは避け、安全のためにマドリード等で1泊することをおすすめします。
Q2. バス(Avanza)に大きなスーツケースは積めますか?
A. はい、積むことができます。乗車前に、バスの側面にあるトランク(荷物室)のドアを乗客自身が開けて、スーツケースを積み込みます。盗難防止のため、トランクのどの位置に入れたかを確認し、貴重品は必ず車内に持ち込んでください。
Q3. サン・セバスチャンのバスターミナルから旧市街のホテルまで歩けますか?
A. バスターミナルから旧市街の中心部までは徒歩約15〜20分です。荷物が少なければ川沿いの美しい景色を眺めながら歩けますが、スーツケースがある場合や石畳の道が続く旧市街内の移動はかなり疲れます。ターミナル前のタクシー乗り場からタクシー(数ユーロ)を使うのが賢明です。
Q4. e21バス(サンセバ空港発)の終点はどこですか?
A. ギプスコア広場(Plaza Gipuzkoa)が中心部に最も近い主要なバス停となります。ここから旧市街やコンチャ海岸までは徒歩数分でアクセス可能です。
Q5. ビルバオ市内に立ち寄ってからサン・セバスチャンに行けますか?
A. はい。ビルバオ空港から「ビルバオ市内中心部(バスターミナル:Termibus)」行きのバスに乗り、ビルバオ観光やグッゲンハイム美術館を楽しんだ後、Termibusからサン・セバスチャン行きの高速バス(Avanza/ALSAなど)に乗ることも可能です。
Q6. レンタカーを借りて移動するのはアリですか?
A. サン・セバスチャン中心部は一歩通行や進入禁止の道路が多く、ホテルの駐車場も1日25ユーロ以上と高額です。近郊の小さな村(ゲタリア、オンダリビアなど)を車で回る予定がない限り、レンタカーはおすすめしません。
Q7. 帰りのビルバオ空港行きバスに乗り遅れました。どうすればいいですか?
A. 次のバスがフライトに間に合わない場合、直ちにタクシーを捕まえてビルバオ空港に向かってください。バスターミナル周辺に流しのタクシーがいなければ、配車アプリを使うかホテルに依頼して呼んでもらいます。料金は160〜180ユーロ程度かかります。
Q8. Omioで予約したチケットはどうやって使いますか?
A. 予約後にメールで送られてくるPDFチケット、またはOmioのスマホアプリ画面に表示されるQRコードを、乗車時にバスの運転手に提示するだけでOKです。印刷は不要ですが、スマホの電池切れに備えてスクリーンショットを保存しておきましょう。
到着後、迷わずホテルへ。最高のスタートを切るために

長時間の国際線フライトと空港バスの乗り継ぎを経て、ようやくサン・セバスチャンのバスターミナルに到着。しかし、ここからが「最後の関門」です。
重いスーツケースを転がしながら、ヨーロッパ特有の凸凹の石畳を歩くのは想像以上に体力を奪われます。特に旧市街(Parte Vieja)周辺は、細い路地が入り組んでおり、Googleマップを見ながらでもホテルを見つけるのに苦労することがあります。
せっかくの美食旅行、到着初日に疲れ果ててしまっては元も子もありません。そこでおすすめなのが、初日の夜からすぐに現地の「ピンチョス文化」を全力で楽しめるよう、現地のバル巡りツアーを予約しておくことです。
サン・セバスチャンのバル街は、店によって得意なメニューが全く異なります(例えば、A店はマッシュルーム、B店は牛肉のステーキ、C店はエビの串焼きなど)。初めての場所でどの店に入ればいいか迷い、メニューが読めずに適当に頼んで失敗するよりは、現地の日本語ガイドやプロが厳選した名店を案内してくれるツアーに参加するのが、最も満足度が高く確実です。
初日の夜を完璧に。サン・セバスチャン美食バル巡りへ
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