アンダルシア地方の至宝、アルハンブラ宮殿を擁する古都グラナダ(Granada)。その空の玄関口であるグラナダ空港(フェデリコ・ガルシア・ロルカ・グラナダ=ハエン空港: GRX)や、主要な陸の玄関口であるバスターミナルから市内中心部へはどうやって行けばよいのでしょうか?
グラナダから市内へのアクセス手段は、大きく分けて「空港バス(ALSA)」「タクシー」「貸切送迎サービス」、そしてバスターミナルからは「トラム(路面電車・地下鉄)」「市バス」の利用が中心となります。グラナダは坂道や石畳が多く、宿泊するホテルの立地によって「どの手段を選ぶべきか」が大きく変わる特殊な街です。
この記事では、アンダルシア在住者の視点を交えながら、2026年最新の料金設定、トラム(Metropolitano)や市バスの詳しい「乗り方」、そして日本からの旅行者に最も多い「マラガ空港からのALSAバスでの直接アクセス」について徹底解説します!さらに、グラナダ市内から空港へ向かう帰り方まで網羅。初めてのグラナダ旅行でも迷わずホテルまでたどり着けるよう、完全ガイドとしてお役立てください。
グラナダの交通事情とホテルまでの移動の注意点
坂と石畳が多い!ホテル立地で移動手段を選ぼう
グラナダはアンダルシアの他の都市(セビリアやコルドバ)と比べても、特に坂道と石畳が多い街です。特に、人気観光地であるアルハンブラ宮殿周辺や、世界遺産の旧市街「アルバイシン地区(Albaicín)」は急勾配の細い路地が迷路のように入り組んでおり、一般車両やタクシーすら進入できない場所が多数存在します。
そのため、重いスーツケースを持って石畳の坂を上るのは至難の業です。もしホテルがアルバイシン地区や丘の上にある場合は、空港やバスターミナルから大通りまでバスやトラムで出た後、そこからアルハンブラバス(赤いミニバス)やタクシーに乗り換える必要があります。逆に、新市街の大通り沿いのホテルなら、空港バスやトラムの駅から徒歩数分でアクセス可能です。
日本からはマラガ空港経由(ALSAバス)でのアクセスも便利
実は、日本からグラナダへ向かう旅行者の多くは、グラナダ空港(GRX)を利用しません。グラナダ空港は国内線やごく一部のヨーロッパ内路線しか就航しておらず便数が少ないためです。
代わりに、国際線が多数就航しているマラガ空港(AGP)に到着し、そこからALSA社の長距離バスでグラナダへ直接向かうルートが非常にポピュラーです。マラガ空港の到着ロビー外からグラナダのバスターミナルまで、直行バスで約2時間〜2時間半(料金は約12〜14ユーロ)で到着します。このルートを利用する場合は、グラナダバスターミナル到着後の「トラムや市バスへの乗り換え」がポイントになります。
✈️ アンダルシアの他の主要空港情報はこちら
マラガ空港から市内へのアクセス |
セビリア空港から市内へのアクセス |
マドリード空港アクセス
グラナダのアクセス手段徹底比較
空港およびバスターミナルからの移動手段の料金や所要時間を比較します。
| 発着地 / 手段 | 料金目安 | 所要時間 | 運行間隔 | おすすめ層 / 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| グラナダ空港発 空港バス (ALSA) | 3.00€ | 約45分 | フライトに接続 | ★★★★☆ 安さ重視。市内の主要ポイントを網羅。 |
| グラナダ空港発 タクシー | 25〜30€ | 約20分 | 24時間 | ★★★★☆ 荷物が多い方、グループに。定額に近い相場。 |
| バスターミナル発 トラム(路面電車) | 1.35€ | 約15分 | 8〜15分間隔 | ★★★★★ ターミナルからの大本命。早くて安くて快適。 |
| バスターミナル発 市バス (33番) | 1.40€ | 約20分 | 約10分間隔 | ★★★☆☆ カテドラル近く(グラン・ビア)まで直行したい方に。 |

グラナダ空港から市内への行き方
グラナダ空港から市内中心部までの距離は約17km。主な手段は「空港バス(ALSA)」または「タクシー」です。
空港バス(ALSA)の料金・乗り場・所要時間
- 料金:片道 3.00ユーロ
- 所要時間:約45分(終点の会議場まで)
- 支払い方法:乗車時に運転手へ現金(20ユーロ札まで)、またはクレジットカードのタッチ決済。ALSAのサイトで事前購入も可能。
スペイン最大のバス会社であるALSA(アルサ)が空港と市内を結ぶ連絡バスを運行しています。このバスの最大の特徴は「フライトの到着時刻に合わせて出発する」こと。飛行機が到着してから約30分後に空港を出発するため、到着ロビーを出て右側にあるバス停に向かえば確実に乗車できます。
市内の主要な停留所は「カテドラル(大聖堂)」「グラン・ビア通り」「プエルタ・レアル」など。旧市街にホテルがある方は、グラン・ビアの停留所で降りるのが一番便利です。
タクシー利用(料金目安とメリット)
空港バスがフライト接続で便利とはいえ、ホテルがバス停から遠い場合や、石畳をスーツケースで歩きたくない場合はタクシーがおすすめです。
空港のタクシー乗り場からグラナダ市内中心部までの料金は、平日昼間で約25〜28ユーロ、夜間や休日で約30ユーロ前後です。セビリアのような完全な定額制ではありませんが、空港発着の相場は決まっているため、大きくぼったくられる心配はほとんどありません。
【帰り】グラナダ市内から空港へのアクセス方法
帰国や移動のために「市内から空港」へ向かう場合も、ALSAの空港バスを利用するのが最も安上がりです。出発地は市内南部の「パラシオ・デ・コングレソス(会議場)」で、プエルタ・レアルやグラン・ビア通りを経由して空港へ向かいます。
注意点:空港行きのバスは「フライトの出発時刻の約2時間半前〜3時間前」に市内を出発するダイヤになっています。バス停の時刻表やALSAの公式サイトで、自分のフライトに対応するバスの時間を必ず前日までに確認しておきましょう。乗り遅れると次のバスは何時間も来ないことがあります。
バスターミナルから市内への行き方
マドリード、マラガ、セビリアなど他都市からALSAなどの長距離バスでグラナダに到着した場合、市街地から北西に約3km離れた「グラナダ・バスターミナル(Estación de Autobuses)」に到着します。ここから中心部への移動は、トラム(路面電車)か市バスの2択になります。

トラム(路面電車・地下鉄)で市内へ
バスターミナルの建物を背にして外に出ると、目の前にトラム(Metropolitano de Granada)の「Estación de Autobuses」駅があります。グラナダのトラムは「メトロ(地下鉄)」という名称ですが、バスターミナル付近では地上を走る「路面電車」のスタイルです。
ここから「Armilla(アルミージャ)」方面行きに乗り、「Recogidas(レコヒダス)」駅などで降りると、市内中心部のショッピングエリアやレストラン街にダイレクトにアクセスできます。料金は1.35ユーロと非常に安く、渋滞もないため最もおすすめの移動手段です。
🚌 マラガやマドリードからのALSAバス事前予約
グラナダのバスターミナルへ向かう長距離バス(特にマラガ空港発やマドリード発)は、観光シーズンには当日券が完売することがよくあります。確実に移動するため、OMIO(オミオ)を使って日本出発前にチケットを確保しておきましょう。
市バス(33番)で市内へ
トラムが通っていない「カテドラル周辺」や「グラン・ビア通り」にホテルがある場合は、バスターミナルの目の前のバス停から赤い市バス「33番」に乗るのが便利です。「Cenes de la Vega」行きに乗り、「Gran Vía」や「Catedral」の停留所で下車します。料金は1.40ユーロで、運転手から直接チケットを買うことができます。
グラナダ市内の交通機関と「乗り方」完全ガイド
グラナダ滞在中に必ず利用することになる「トラム(路面電車・地下鉄)」と「市バス(アルハンブラバス)」の詳しい乗り方を解説します。これを知っておけば現地で迷うことはありません。

トラム(地下鉄・メトロ)の乗り方と料金
グラナダのトラム(正式名称はMetropolitano)は、郊外では路面電車のように地上を走り、市内中心部の3駅(Méndez Núñez、Recogidas、Alcázar Genil)のみ地下を走るという少し変わったシステムです。
- 料金:1回券 1.35ユーロ(再利用可能な厚紙カード代として別途0.30ユーロが必要)
- 乗り方・買い方:
- 駅のホームにある自動券売機で「Sencillo(1回券)」を購入します。言語は英語に切り替え可能です。
- 【地下駅の場合】改札機にカードをタッチしてホームへ降ります。
- 【地上駅の場合】駅に改札がありません!そのまま車内に乗り込み、車内にある緑色の機械にカードをタッチ(刻印)します。これを忘れると無賃乗車となり高額な罰金を取られるので注意してください。
- 降りる際は、ドアにあるボタンを押してドアを開けます(自動では開きません)。降りる時のカードタッチは不要です。
市バス・アルハンブラバスの乗り方と料金
グラナダ市内の主要な足となるのが、赤い車体の「市バス(Transportes Rober)」です。特にアルハンブラ宮殿やアルバイシン地区へ向かう小型の赤いバスは「アルハンブラバス」と呼ばれ、観光客に大人気です(路線番号:C30, C31, C32, C34など)。
- 料金:1回 1.40ユーロ(一律料金)
- 乗り方・買い方:
- バスが来たら手を挙げて合図し、前ドアから乗車します。
- 運転手さんに直接「Hola(オラ)」と挨拶し、1.40ユーロの現金を渡してレシート状の切符を受け取ります。近年はクレジットカードのタッチ決済リーダーも導入されていますが、現金も確実に使えます(小銭を用意しておきましょう)。
- 降りる停留所が近づいたら、車内の手すりにある赤い降車ボタン(STOP)を押します。
- 後ろドアから下車します。
💡 在住者の失敗談:
アルバイシン地区を走るC31やC32バスは、遊園地のアトラクション並みにスリリングな細い坂道を猛スピードで駆け抜けます!立っていると本当に転ぶので、乗車したらすぐに手すりにしっかり掴まるか、空いている席に座るようにしてください。
🏰 アルハンブラ宮殿のチケット手配は万全ですか?
C30バスやC32バスでアルハンブラ宮殿へ向かう予定の方、チケットの予約は済んでいますか?アルハンブラ宮殿は世界中から観光客が殺到し、当日券はほぼ100%手に入りません。公式サイトが売り切れていても、GetYourGuideの優先入場ツアーなら直前でも確保できる可能性があります!
結論:あなたにおすすめのグラナダ移動手段
どの手段にするか迷った方のために、シチュエーション別に最適な手段をまとめました。
- ✅ 空港から安く移動したい方(ホテルが新市街やグランビア沿い)
迷わず空港バス(ALSA)。3ユーロで中心部まで連れて行ってくれます。 - ✅ 空港からアルバイシン地区のホテルへ行く方
タクシーまたは事前予約の送迎が必須です。空港バスでグランビアまで来てから、坂道を重い荷物で登るのは絶望的です。タクシーで「ヌエバ広場」や行けるところまで行ってもらいましょう。 - ✅ マラガ等からバスターミナルに着いた方
トラム(路面電車)が安くて最速。中心部のRecogidas駅まで1本です。 - ✅ 深夜・早朝の移動や、不安をなくしたい方
言葉の壁がなく、確実にお出迎えしてくれるGetYourGuideの貸切送迎サービスを事前手配しておくのが最も安心です。
到着後のグラナダ観光に役立つおすすめ記事
移動方法が確認できたら、滞在中の計画を立てましょう!アルハンブラの予約法や治安情報も必見です。
👉 参考記事:グラナダ観光・治安・アルハンブラ宮殿予約まとめ
グラナダ交通アクセスに関するよくある質問(FAQ)
Q1. グラナダのトラム(路面電車)の乗り場はどこですか?
A. グラナダのバスターミナルの目の前に「Estación de Autobuses」というトラム(地上駅)があります。市内中心部へ行く場合は、Armilla(アルミージャ)方面行きのホームから乗車してください。
Q2. トラムのドアが開かないのですが?
A. スペインの多くのトラムや近郊電車と同様に、グラナダのトラムもドアは半手動です。乗る時も降りる時も、ドアの中央にある緑色の光る丸いボタンを押さないと開きません。
Q3. グラナダ空港から市内までUberやCabifyは使えますか?
A. はい、グラナダでもUber等の配車アプリは利用可能です。ただし、空港からの場合は通常のタクシー(約25〜30ユーロ)の方が待たずにすぐ乗れることが多く、料金も安定しているため、まずは公式タクシー乗り場を確認することをおすすめします。
Q4. 市バスの運賃はクレジットカードで払えますか?
A. 以前は現金のみでしたが、最近は順次クレジットカードのコンタクトレス(タッチ決済)リーダーが導入されています。ただし、機械の不具合で使えないこともたまにあるため、1.40ユーロの小銭や小額紙幣(5ユーロ札など)を持っておくと安心です。
Q5. アルバイシン地区のホテルまでタクシーで直接行けますか?
A. ホテルの正確な場所によります。アルバイシン地区の奥深くは道が細すぎて車が通れないため、タクシーで行けるのは「ヌエバ広場」や「サン・ニコラス展望台周辺の入れる場所」までとなります。予約時にホテルへ「タクシーが停まれる最寄りポイント」を確認しておきましょう。
Q6. 帰りの「市内から空港」へのバスはどこから乗れますか?
A. 市内の「Palacio de Congresos(パラシオ・デ・コングレソス/会議場)」が始発で、「Puerta Real」や「Gran Vía」などを経由します。フライト出発の約2.5〜3時間前に市内を出発するスケジュールになっているため、必ずALSA公式サイトで時間を調べておきましょう。
Q7. マラガ空港からグラナダへの直行バスのチケットは当日買えますか?
A. 買えることもありますが、グラナダ行きは非常に人気が高いため「数時間後の便まで満席」ということが頻繁に発生します。無駄な待ち時間をなくすため、日本出発前にOMIO等でオンライン予約しておくのが鉄則です。
Q8. トラムの切符(厚紙カード)は捨ててもいいですか?
A. 捨てないでください!最初の購入時に0.30ユーロの「カード代」が含まれています。次回乗る時は、券売機で「Recargar(チャージ)」を選び、そのカードを機械に置けば、運賃の1.35ユーロだけを追加して何度でも再利用できます。
アンダルシア地方の周遊ルートや
アルハンブラ宮殿の予約はお済みですか?
グラナダの交通アクセスの見通しが立ったら、次は観光プランを完成させましょう!特にグラナダ観光の目玉である「アルハンブラ宮殿」は、世界で最もチケットが取りにくい世界遺産の一つです。
グラナダは人気の観光地なので、移動手段とともにチケットの事前確保が必須です。グラナダ観光の完全ガイドもあわせてチェックして、スムーズな旅行計画を立てましょう!